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「ふくし」を知る・考える

ふだんのくらしにプラス〜農業を知る〜

お米の相場がわからない、世間知らずの私。
実家の両親が育てたものをお裾分けしてもらうので、値段をじっくり見たことがないのです。
「農業は普段の暮らしの中に当たり前にあるもの」
豊岡に暮らす人の多くが、そう感じているのではないでしょうか。
しかし、実際に農業のことを知っている人は、少ないのかもしれません。

スーパーには、1年中様々な野菜が並んでいます。
安定して食材が手に入ることは、消費者にとって、ありがたいことかもしれません。
反対に、野菜の旬を感じることや、食べられるものでもフードロスになってしまうことなど、「知らない」で済ましてはいけないことが、当たり前になっているのかもしれません。
農業を知るということは、普段の生活に必要なことではないでしょうか。

「ただ遊びにくる大歓迎」
SNSに書かれていたその言葉通り、フワッと遊びに行ったのが、お二人との最初の出会いでした。

小川 恭弘さん(写真左)、菜美さん(写真右)

今回は、Veggie de +(ベジーデプラス 以下、ベジプラさん)として農場を経営されている、小川さんご夫婦にお話を伺いました。

農家と消費者をつなぐ

皆さんは、このオレンジ色の元気いっぱいのロゴを、目にしたことはあるでしょうか。

私はこのロゴを見ると、小川さんご夫婦の笑顔が自然と浮かんできます。
妻の菜美さんは発信上手なので、皆さんの中にも、菜美さんの親近感の湧くSNS投稿や、ポップに丁寧に描かれる絵や文字のファンは多いのではないでしょうか。
そんな、ありそうでなかった、とってもオープンな農家さん。
「美味しいと言ってもらったり、コメントをもらったりして、支えてもらっているなぁと。それがないとやっていけない」
小川さんご夫婦は、そろってお客さんの反応がわかることが喜びだと話します。
「この野菜は、あの人のところにいくんだなぁとわかっていると、気持ちが違う」
お客さんの顔が浮かぶことで、新鮮で美味しい野菜を届けたい、という想いがより高まるそうです。

「地元である豊岡で(農業を)やっているからこそ、地元があってこそ」という想いのもと
これからも変わらず、お客さんに近い農家であり続けたいということを伺いました。

農場での参加型のイベントに加えて、地域のイベントにも積極的に参加されているので、小川さんご夫婦と対話しながらお野菜を購入する機会が多くあるのです。
オープンな農家さんだからこそ、作り手であるお二人の顔がパッと浮かび、私たち消費者も安心して選ぶことができると感じます。

また、経営の1本の軸として、観光農園の展開も広げているベジプラさん。
種や苗などの植え付けから収穫、袋詰め、持ち帰った野菜を料理して食べるまで…
そんな「見て、さわって、食べて」ができる体験では、まさに野菜の一生を感じることができます。
「農業にふれてもらって、ちょっとでも考えてもらう」
そんな機会になったら嬉しいとお話ししてくださいました。

気軽に会いに行けるベジプラさんの存在が、農業と私たち消費者の架け橋になってくれるのです。

野菜づくりへの想い

「農業を楽しんでいる」という印象の、小川さんご夫婦。
意外にも、いろいろなアイデアを打ち出し、人と関わり合いながら楽しめるようになったのは、ここ数年でのこととお聞きしました。
「最初の1、2年間は、野菜をつくることしかしておらず、人と話をしない日もあった」
この時期は、ロボットのようにただ生産するだけで、楽しむことができなかったと恭弘さんは言います。
しかし、「年間を通して、安定して野菜を栽培できるようになってから、視野が広がり、周りを見ることができるようになってきた」と大きな変化が。
まずは、「農家として美味しい野菜をつくれること」が大前提にあり、今までもこれからも、勉強しながら努力し続けていくとのこと。
確かな経験と決して妥協しない強い想いがあるからこそ、農業を楽しみ、いろいろなことに挑戦している今があるのだと感じました。

「美味しい野菜をつくりたい。そして、たくさんの人に食べてもらいたい
同じ想いをもって農業に向き合うお二人の姿を知っているからこそ、私はベジプラさんの野菜を手に取りたいと思うのです。

農業+α 挑戦し続ける農家さん

ベジプラさんの新たな挑戦…それは、キッチンカーの導入です。
7月には、クラウドファンディングがスタートするそうです。
(詳しくは、公式サイトやSNSでの情報をお待ちください)

キッチンカーの導入はゴールではなく、
「小さい農家でも、こんなことができるよ!ということを示すための挑戦」
そして、「野菜づくりを通してできることをカタチにし、農家の一つのモデルケースとなるための挑戦」と菜美さんは言います。
地域をつなげるツールとして、また、そのままでは売れないものに価値をつけて食べてもらうために活用していくとのこと。
「最後まで売り切ることが、野菜をつくる農家の責任」
「(野菜を)つくって終わりではなく、ちゃんと食べてもらうところまでいきたい」
と信念を話してくださるお二人だからできる、農業+αの新しい挑戦ではないでしょうか。

「まだまだいろんな可能性が農業にはある」
これからの挑戦もきっと、ベジプラさんらしく輝いて、楽しんで…

私たちができること

みなさんは、野菜を選ぶときにどのようなことを考えますか。
私たち消費者には「知って選ぶ責任」があると思います。
出来上がった作物の状態や値段という結果だけでなく、作り手の努力、技術、そして想いを。

ふだんのくらしにプラス、農業を知る。

今回、小川さんご夫婦は、農家の現状や課題、困っていることなども、包み隠さずお話ししてくださいました。
農業のことを、私たち消費者にしっかりと伝えてくださる農家さんが、こんなにも身近にいるのです。
当たり前にあることに、ふれて、知る。
きっと、驚きや新しい発見がたくさんあります。

毎年美味しいお米をつくってくれる両親がいることだって、当たり前ではない。
農業が身近にある豊岡だからこそ、その当たり前に目を向ける人が増えたら、より良いものを選び、農家さんの想いを含めて手に取ることができるのではないでしょうか。
自分にとってより良い、より豊かな選択をすることが、私たち消費者の責任だと、私は思います。

取材先情報
Veggie de +(ベジーデプラス)
豊岡市出石町日野辺ソト112
Veggie de +公式サイト
Instagram
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シズカ

豊岡育ち、豊岡暮らし、30代子育て中の主婦です。 地域・人・ものを結ぶ、想いをカタチにする。 そんな活動を中心に、楽しいことを拾って生きています!

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コメント

    • 山田 太郎
    • 2022.06.30

    いつも記事楽しみにしてます。写真のお子さんもかわいいし、写真の構図も好きです。

    • シズカ
      • シズカ
      • 2022.06.30

      山田様
      コメントいただき、ありがとうございます。
      とても嬉しいです。
      今後も楽しく文章を綴っていきます!

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