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『そんな私と生きていく』ことも悪くないよ。

こんにちは!旅するように暮らす、子連れ犬連れ転勤族ママRINAです。

 実は今、体調を崩しています。軽いパニック障害で、誰かと会ったり会話したりすることが難しく、外に出ることができない日がほとんどです。
 こういうときは休んだ方がいいのかもしれませんが、私はライターで、とよニコのライターです。今はこっち側から見える景色を書けるチャンスだとも思っています。どんなときでも、どんなに小さくても、希望(自分の誇りだったり、やりたいこと、好きなこと…)を手放しちゃいけない。少し体調の良いときに書き進めていますので、ご安心ください。


 私のこれまでは、10代で自律神経失調症、うつ、ドクターストップでの競技引退、不登校、精神安定剤の過剰摂取…20代で子宮内膜症による休養など、実は30代になるまで、つまずき続けた人生でした。
 なぜ、こんなことを書いたかというと、不幸自慢をしたいわけではありません。私はそれらを上手に抱きしめて生きることができるようになったので、今はここまでの人生を不幸だったとか失敗だなんて思っていない。
 あくまで、「種類や辿ってきた道が違うだけで、誰にだって、大きかれ小さかれ悩み苦しんだ日々はあって、人生にはストーリーが存在する」という、前置きです。


 私はこれまで、心療内科・精神科に通院歴があります。ちなみに、産後うつにもなりました。そのときは、出産や健診でお世話になった病院で、先生や看護師さんの他に心理士さんなどにもサポートしていただきました。
 こう見ると、総なめにしてきていますね(笑)

 先生や病院、治療の仕方…実にさまざまです。
 10代のときに通院していた病院は、私には合いませんでした。調子が悪いと薬が増えたり、どんどん強い薬を処方されるだけで、私の状態も悪化していきました。そして、通院をやめました(本来は、精神疾患による通院や服薬をやめる際は、医師の判断のもと行うことが大切です)。
 2度目に子宮内膜症の治療と並行して通い始めた精神科では、1人目の先生が合わず、先生をかえてもらいました。
 そこで出会った2人目の先生こそが、私が私と生きたい人生を歩んでいけるヒントを引き出してくれたのです。薬漬けになった前回の通院経験から薬の使用に抵抗があることにも理解を示してくれて、加えて、まだ若かった私が将来母親になることを夢見るかもしれない…そう考えてこの先生は、使用する薬も最低限に、種類もよく考えて処方してくれました。

 このように困難な状況に陥った場面では、1人で抱え込まず専門家に伴走してもらうことが大切です。そして、私の経験上、どんなひとに伴走してもらうか、これはとても大切なポイントだと思います。
 家族はもちろん、心を許せる友人が1人でもいると心強い。勇気を出して、相談窓口や病院に行けたら、まずはそこで自分を褒めてください。その一歩にどれだけの勇気が必要だったか。そして、勇気を出して行った先で、「この人の言い方辛いな」「怖いな」など違和感を少しでも感じたら、先生をかえてもらうか病院をかえましょう。『どんなひとに伴走してもらうか』が大切です。

 さて、そんなことを偉そうに言っている私ですが、絶賛引きこもり中です。
 明日は調子が良くて外に出たくなるかもしれないし、明日も玄関で足が止まって悔しくて泣くかもしれない。今夜はお腹いっぱいご飯を食べられるかもしれないし、明後日は何も食べられないかもしれない。そんな日々です。

 私の話には続きがあります。

 自分に合う先生に出会い、伴走してもらい、私が辿り着いたのは…強く生きていくことではなく、しなやかに生きていくことでした。
 私はどんなに生きづらくても、自分が持っている繊細さを手放したくなかったのです。私は自分の感性や表現力をまだ磨きたかったから、この繊細さと生きていくことを選びました。
 そして今、「話す・書く」で「ひと・もの・こと」を伝えることを仕事にしています。
 そこには、あのとき手放さなかったがゆえに、今もたまにひと休みが必要になってしまう私の繊細さがあります。でも、それを含めた「感受性」は、唯一無二の私の宝物です。
 私には、スーパーの入り口で手が震え出したり、夜、明日も具合が悪くて家族に迷惑をかけたらどうしようって息が上がってしまったり、人生にはたまにそんな日がある。ちょっと困るけど、そういうときは休んだらいいのです。ただ、それだけのことです。

乗り越えるとか完治するとかそういう形ではなく、『そんな私と生きていく』方法もあるということです。

 精神疾患の周知や認知は、ひと昔前に比べると広まってきた印象があります。しかし、軽度から重度のもの、その種類の幅も広く、今も昔も、自分や家族が当事者にならなければ、言葉やイメージだけで、その実態に触れることはないと思います。
 昨今精神疾患の周知や認知が広まってきたのは、当事者の増加も背景にあるのかもしれません。
 毎年増加する自殺者の数…厚生労働省の昨年のデータ(令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況p.12)によれば、10代の死因第1位は、2位に大差をつけて自殺となっています。大人だけでなく、20歳を迎える前に自ら命を絶ってしまう子どもたちもたくさんいます。

 自分の心の違和感を見て見ぬふりをしたり、我慢するのが、心には一番の負担です。胸のザワザワは何かのサイン。そんなときは、ひと休みです♡

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RINA

RINA

旅するように暮らす、子連れ犬連れ転勤族ママ。 転勤先で出会ったおすすめ、飾らない日常など、主にInstagramで発信をしながら、転勤生活を旅のように楽しんでいます♡ 岩手県出身。マルチスピーカー・ライターとして活動中! (ライター活動期間:2022.3.15~2023.5.11)

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