先日、友達と市役所での用事が終わり、
市役所を出てすぐの1番近い車椅子スペースに大きな高級外車がデーンと止まっていました。
友達が「ま!こんなとこに堂々と止めとんなるわ!!」と声を荒げて言いました。
その友達の子どもさんも、私の次男と同じく重度の身体障がいと知的障がいがあります。
2人で顔を見合わせ、運転席を見た瞬間、
「あ!これが載っとるで堂々と停められるんだで」と教えてあげました。
「駐車禁止除外指定車標章」
偽造防止のため見本をお出しすることはできないので、
気になる方はぜひネットなどで調べてみてください。
この標章を見かけた事のある方もあると思います。
これは最寄りの警察署で交付してもらえます。
車椅子マークのある駐車場は、少し広く場所が取ってあるので、
車の横に車椅子やバギーを置いて
身体の不自由な方を乗せたりおろしたりするのに充分な広さがあります。
私たちの子どものように、
重度障がい児を車に乗せて外出する時に、駐車場で困る事がたびたびあります。
車椅子マークの駐車場が空いていない事があるからです。
障がいのある子ども達は、定期的に病院受診をしないといけないので、
受診の日は病院の車椅子マークの駐車場が空いているかヒヤヒヤしながら向かいます。
うちの次男は、16歳で身長140センチ、体重38キログラムでした。
全く歩けない次男を、抱っこで車の座席から車椅子に移動するのは、
身長と体重がそこそこあるので、
晴れた日は勿論、雨や風、雪の日の乗せたり降ろしたりは本当に大変なものです。
中には「医療ケア」といって、喉や胃に穴を開けて、
酸素や栄養を24時間ずっと送り続けながら生活されている方もおられます。
酸素や栄養を送るチューブもつながったまま、呼吸器も一緒に移動しないといけないので、
かなりの注意が必要です。
うちの次男は雨に濡れても、それが楽しくて笑っているような子どもでしたが、
「医療ケア」のある方たちにとっては、雨や風、雪は大問題です。
うちの次男も、雨に濡れた事で風邪をひかれたら大変なんですけどね。
以前、商業施設の車椅子マークのある駐車スペースに
堂々と車を停めて走って買い物に行く人を見かけた事があり、
警備員の方に「注意していただけませんか?」とお願いした事がありましたが、
「その人その人のモラルの問題で、私からは何も言えません」と言われました。
身体障がい・知的障がい・精神障がいのある方、難病疾患のある方、高齢者、妊産婦、傷病のある方…
本当にそのスペースを必要としている人の為にあけておいていただけたら嬉しいです。
本当に必要としている人が、安心して気持ちよく病院や買い物に出かけられる事を願ってます。


コメント