皆さんは、子どもの泣き声が聞こえたらどのように感じますか?
今回はひとりの母親目線で「子どもの泣き声」について、ある出来事をもとに考えてみました。まずは子どもの泣き声にまつわるエピソードを、前編で紹介します^^
断乳と泣き声
最近2歳になった娘は、誕生日の翌日から断乳をはじめました。
「授乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげれば良い」との助産指導に倣って子育てをしていますが、上の子2人の授乳・卒乳の経験から「2歳以上の授乳は私の身体が辛い…」と感じました。
授乳タイムが大好きだった娘には酷ですが、2歳という区切りで子どもに第一歩を踏んでもらいました。
先人の知恵を採用し、辛子を使っての断乳を計画しました。
「2歳になったらパイパイ(おっぱい)辛くなるよ。さよならしようね」と、1ヶ月間毎日ささやいていたこともあり、最後の授乳でおっぱいが辛い事が分かってからは吸い付くことをしなくなりました。
その代わり、今まで秘めていた大きな泣き声が我が家に響き渡ります。

タイミングが合えば、おんぶやベビーカー、ドライブですんなり寝てくれた娘ですが…
タイミングが合わなければ「眠たいのに眠れない」と大泣きです。
ご近所の目が気になって家にこもりたい母とは裏腹に、娘は外を指さします。
「あっちー!!あっちいくー!!!」
指さす方へ抱っこで歩いてものけぞり返って泣き続けます。
私も冷静さを装いますが、内心パニック状態です。
そして、出会った方に「そんな泣き方(癇癪のような泣き方)あかんわ」と言われます。
泣かしたくて泣かしていないのに。
結局は人の言葉で…
1番上の子もよく泣く子で、私自身も子ども時代はよく泣く子でした。
「娘も私に似たんだな」と思いながらも、先ほど掛けられた「そんな泣き方あかんわ」がぐるぐる頭を巡り、胸に刺さります。
癇癪持ちになっちゃうんかな…
私が断乳なんて思い立ったから、結局は私が泣かしてしまってるんかな…
公民館のブランコに揺られているうちに眠ってしまった娘を抱え、そんな事をおもっていると、ご近所の方に出会いました。
世間話から断乳の話になり「今まで以上に泣き声が響いて、ごめんなさい」とお話しました。
「子どもは泣くのが仕事ってくらい、泣くのは当たり前だけどね」
「昔はここ(地区)も子どもがたくさん居て、子どもの泣き声が響いていたんだよ」と、お話してくださいました。
“ 子どもが泣くのは当たり前” そう言ってくださる方がご近所さんにいてくれる。
眠った我が子を布団に置いた私の頬につたったのは、安心して出た涙でした。
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