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子育て世代のサポーター!『子育てなんでも相談室』ってどんなところ?~後編~

“ 子育て相談 ”と聞くと、「なにを相談するの?」って、おもう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回、2022年4月に開設した「子育てなんでも相談室」を運営されている、豊岡市健康増進課おやこ支援室の保健師 山﨑さんにお話を伺いました。
(前編の記事は、こちらからご確認ください^^)

利用について

認知度や利用状況って、どんなかんじですか?
山﨑さん:2022年4月開設~8月時点で、定期健診に来られたママ・パパにアンケートをとったところ、約半数の方が「子育てなんでも相談室」の存在を知っておられました。現在、子育て総合センターを利用する流れで寄られる方が多いため、0~2歳児のママ・パパの相談が8割です。
開設時間が平日の10時~15時なので、就労などで平日の日中に都合がつきにくい方は利用しづらいのかもしれません。

何歳までの子どもについて相談できますか?
山﨑さん:妊娠期から学齢期(18歳)までのお子さんに関するさまざまな疑問やお困り事について相談ができます。
プレママ・プレパパの頃から来てもらって、妊娠準備のことや産後の生活のイメージづくりにお話しに来ていただけると嬉しいです。
なにかあってから、困ってから新たに人間関係を築くのは大変だとおもうので、気持ちの余裕がある内に、知り合い感覚で保健師と接して、一緒に赤ちゃんの成長を喜んでくれる存在に感じてもらえたら嬉しいです。
また、私達のことは「答えをくれる人」というよりは、「一緒に悩み、一緒に考える相手」だとおもってもらえたら。
ママ・パパの話を聞いて「そういう場合は病院に相談しよっか」と一緒に考えたり、「こんな相談窓口があるよ」といろんな窓口を紹介したりできますが、一番はママ・パパの不安を吐き出せる存在であったらいいなと考えています。

「子育てなんでも相談室」パンフレット参照

「『なんでも』といわれると、なにを相談したらいいかわからない」って声もあるようですけど(笑)
山﨑さん:保健師の想いを込めたら、「子育てなんでも相談室」って名前になりました(笑)
本当に、なんでも話しに来てもらっていいんですよ!
異常は無いけど、月齢・年齢ごとに身長・体重の計測に来てもらったり、離乳食や予防接種の進め方の確認に来てもらってもいいんです!
発達のことで心配におもう事を聞かせてもらって、一緒に対応を考えたり、窓口を紹介したり。0歳児さんの夏の水分補給についての相談も受けたりしましたよ。
また、お子さんが保育園・幼稚園・学校に通っていて、他に相談できる先があっても、お気軽に来てくださいね。ここは、例えば「こういったことも担任の先生に相談していいの?」という疑問に対して「いいんだよ」と背中を押せる場でもあるとおもうんです。

親子を大切に想うさまざまな支援のかたち

母子手帳交付の際と新生児訪問の際にお渡しされている冊子

山﨑さん:ママ・パパ、家族にとって妊娠・出産はビッグイベント!
だけど、核家族だったり、遠くから嫁いでこられていたり、お仕事の関係で豊岡に住んでいる方も多くいらっしゃって、コロナ禍で孤立しやすい状況にあると感じています。
産後1~2ヶ月くらいは家庭訪問での相談対応や事業紹介などでサポートし、産後3~4ヶ月くらいで外に出やすくなってきたら、気軽に「子育てなんでも相談室」に顔を出してもらえたらとおもいます。そこで個別の相談やお話をするうちに、子育て総合センターを利用するグループなどに参加できるような流れをAity4階でつくりたいです。

おやこ支援室では子育ての電話相談・オンライン相談事業もありましたよね?
山﨑さん:子育て電話相談はいまも随時、受け付けていますよ!匿名でOK!いつでも電話してください。
コロナ禍なので、オンライン相談もはじめました。ママ・パパのニーズに合わせて、匿名で、直接お会いして、オンラインでと、相談の形を選んでもらったらいいですよ。
(オンライン子育て相談の詳細はこちらからご確認いただけます!)

保健師さんの想い

今回、貴重なお話を聞かせてくださった山﨑さん。
山﨑さんご自身も小学生・中学生の3人のお子さんを子育て中のお母さんです。

山﨑さん:保健師でも、実際に自分の子どものこととなると戸惑うし、知識として「こうやって対応したらいい」って分かっていても出来ない事の方が多いです。
ママ・パパは「子育てに失敗してはいけない」っておもうこともあるだろうけれど、人生って失敗ばかりでしょ?
失敗してそこから工夫をして、人に頼って「助けてもらったらいいんだ」ってことを学んでいくから、ママ・パパも失敗して、人に頼ったり、「次はこうしよう」って考えたりできたらとおもいます。
失敗やピンチは成長のチャンスになります。「『子育ての失敗は人生の糧』だとおもって、どーんとかまえたらいいんやで!」って言える、失敗の見本でいたいです。
子育ての少し先輩として、悩むママ・パパの目線に立って話を聞いて、「わかるよ。みんなあるよ。大丈夫だよ」と、あるある話を一緒にできたらいいなとおもいます。
ママ・パパに「1人で張り詰めてがんばらなくていい」とおもってもらいたいから、まずは「子育てなんでも相談室」がママ・パパと保健師との出会いの場になればとおもいます。

絶賛、子育て真っ最中の私は、フッと肩の力が少し抜けるような、温かい気持ちになりました。

さいごに

豊岡市の公式サイトを開くと、子育てに関する相談窓口がたくさんあります。
「子育てサポートするよ!」と、応援してくださっている意気込みを感じる一方、なにを、どこに相談すれば良いのか迷ってしまいます…。
でも「子育てなんでも相談室」さえ押さえとけば、今の自分に必要な相談先に繋いでもらえることがわかりました。

そして、
「自分事のように、子育て中の私達の想いに寄り添ってくれる人がいるんだ」
「我が子の事のように、豊岡の子ども達の笑顔を願ってくれている人がいるんだ」とおもうと、
“ 子育て相談 ”に対するハードルが低く感じられました。

私もこれまで、子育てでモヤモヤ~っとしたときや、当て所のない滞りを感じたとき、助けを求めるように子育ての電話相談を利用したことがあります。
本当に困ったときが一番、「助けて」が言えなくなります。
苛立ちを溜めてしまう前に、繋がりをつくっておく事の大切さを教えてもらいました。

まだ利用したことのない方は、ぜひ「今日はどんな人がいるのかな?」と、相談室をのぞいてみてください。
目が合う保健師さんは、どんな方かしら♫

<子育てなんでも相談室>
 開設日:月曜日~金曜日
 相談時間:10時~15時
 場所:子育てなんでも相談室(Aity4階WACCU TOYOOKA内)
 豊岡市公式サイト内「子育てなんでも相談室」紹介ページ
 「子育てなんでも相談室」パンフレット (PDF 1.1MB)新しいウィンドウで開きます

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森本 美幸

豊岡で産まれ育ち、Uターンして豊岡で子育て中。 子連れで地域社会と繋がる「赤ちゃん先生」の活動を通して、多世代の方と繋がって生きる素晴らしさを実感中。

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