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「ふくし」を知る・考える

十人TOIRO。〜学校以外に学べる場所がこのまちにはある〜

こんにちは!旅するように暮らす、子連れ犬連れ転勤族ママRINAです♡

30代の私が子どもの頃を思い返して、『学校以外の選択肢』といわれると、フリースクールが思い浮かびます。そのフリースクールも、当時は今よりもっと少なく、地域によってあったりなかったり。

今でも地域によってその有無は異なりますが、フリースクール、オルタナティブスクール、デモクラティックスクール、はたまたプレーパーク…今ではさらに種類や呼び方、細かなジャンルが増え、『学ぶ』という概念自体も広くなったことで、子どもが自分の意思で学べる場、居場所、子どもと地域をつなぐ場など、こういった場はさらなる多様化を遂げています。

私には5歳の娘がいます。来年小学1年生。私個人としては、彼女が学ぶ場は彼女が決めたらいいと思っています。学校でもいいし、学校以外の場と組み合わせてもいいし、学校以外の場でも。選択肢はひとつではないので、彼女が自ら歩みを進める未来を大切にしたいと思っています。

豊岡市にも、日高町にデモクラティックスクールがあると知って、子を持つひとりの親として私自身も知りたいし、教育の多様性に可能性を感じているひとりの大人として、子育て世代や地域の方にももっと知ってもらえたらいいなと思い、今回取材をさせていただきました!

豊岡市日高町【デモクラティックスクールTOIRO】

Uターン移住し、2013年にNPO法人かんなべ自然学校を設立した前田敦司さん、由香里さんご夫妻が、2年前に立ち上げたTOIRO(トイロ)は、豊岡初のデモクラティックスクール。

今回は、関わる大人『ゆかりん』こと、前田由香里さんにお話を伺いました。優しい木漏れ日のような、とても柔らかい雰囲気の方でした。

デモクラティックとは、『民主主義』という意味。この場所は、大人子ども関係なく、自由で平等な立場でより良くしていく…みんな違ってみんないい、十人十色。そんな想いで、『TOIRO』と名付けられました。

現在は、定期利用と不定期利用合わせて、20名弱がTOIROを利用しています。デモクラティックスクールは年齢ミックス。6〜18歳くらいまでとはいわれていますが、入学式や卒業式などは設けておらず、食事・排泄・着替えが自分でできるなどの一定条件を満たす子が、必要とする間は通うことが可能です。

自分らしい生き方ややりたいことを見つけられたらそれでいい。

デモクラティックスクールにくる子どもたちは、目的もさまざま。

公教育以外をあえて選択するケースも近年では増えてきていますが、豊岡市でもそのニーズは増えはじめているそう。また、さまざまな理由で学校に行けなくなった、行かなくなった子どもたちも通っています。

いわゆる不登校の場合、「学校生活に戻る」ことが目標の支援やサポートもありますが、デモクラティックスクールの場合は、「自分らしい生き方や、やりたいことを見つけられたら、それでいい」んです。

『関わる大人』が見たTOIROの2年。

最初は「何をしてもいいよ〜」でしたが、子どもたちはそもそも持っている選択肢が乏しく、「何をしてもいい」というのは、大人が思う以上に子どもたちにとって難しいことでした。

そこでTOIROの『関わる大人』たちは考えます。

仕掛けを投げることにしました。

誘導ではなく、仕掛けを投げる…出かけてみたり、絵を描いてみたり、木工が得意な先生を呼んでみたり。そこに興味があるかどうかは、その子次第。それでいい。『関わる大人』たちは、常に仕掛けを投げ続けることにしたのです。

また、毎日のミーティングの他に、中期的な計画を立てる月1ミーティングをすることに。何をしたいか、限られた活動予算をどう使うか、日程や交通手段…全て子どもたち自身が計画します。

予算が少なくて済み、たくさん遊べる海は、子どもたちに人気だそう(笑)

「カフェをしてみたい」「レモネードを作って売ってみたい」というひらめきから、昨年度は『I ROOTS』というイベントも開催。『I ROOTS』は、S以外を並び替えると『TOIRO』になります。もちろんこの名前も、子どもたちが考えました。

こちらは長期的に計画を立て、目標金額の設定や目標金額達成後に何をするかも話し合い、ミーティングや試作を重ね、子どもたち自身が取り組みました。

イベントは大成功。このイベント成功は、子どもたちの大きな自信となりました。

「また今年度も、11月と3月にやりたいなぁって話してるんです」と、嬉しそうに語る由香里さん。

最近子どもたちが挑戦しはじめたことは、YouTubeの作成。もともとは、地域おこし協力隊でTOIROの関わる大人『やまちゃん』が、TOIROの活動の様子をYouTubeにアップしていて、それを自分たちでやってみようとなったそう。

自分がキャッチした「やってみたい」とはいえ、引き出しも少なく、楽しいことばかりではなく地味な作業など、取り組む過程で、子どもたちのモチベーションが続かなかくなる場面も出てきて、関わる大人たちも『投げたその先』という課題と向き合っている最中だといいます。

その当時こんな場所があったら利用したかった。

TOIROの関わる大人で地域おこし協力隊の『やまちゃん』こと山川諒さんにも、お話を伺いました。

やまちゃん自身、不登校の経験があり、マイノリティにも考慮した教育に関わりたかったそうです。移住希望者と地域をつなぐマッチングサイトで「デモクラティックスクールTOIRO」を見つけ、「デモクラティックスクール」や「TOIRO」自体に関心を持ち、今に至ります。

「実際に子どもたちと関わってみて、難しさややりがいってどう?」の質問に、やまちゃんは、「マニュアルがあるようなものではなくて、答えがひとつではないから、そこが難しさでもあり、やりがいだったり」と語ります。

自分でももちろんたくさん考えるし、関わる大人同士でどうしたらいいかなって話もするし、わからないことはそのまま子どもたちに聞いてみることも大事。「自分で抱え込んでもわからないこともあるから、それはやっぱり直接聞いてみる『コミュニケーションを取る』しかない」と、やまちゃん。

そう考えると、そういうやりとりができる関係性をつくることも大事になってきます。やまちゃんは、関係性をつくる上で、子どもたちが頼ったり相談したりできる近さと執着に陥らない距離感を保つことも大切だと考えていて、そこのバランスを取るにも、やっぱり「子どもたちと話をすることが大事」と語っていました。

実は、明るく社交的な私も、短期間ではありますが不登校経験者。高校3年生の夏から卒業まで、うつによる不登校を経験しています。

同じ『不登校』でも、私には私の理由があって、やまちゃんにはやまちゃんの理由があった。不登校って一言で言っても、さまざまな理由があるし、必ずしもネガティブだとも思わない。だからこそ、「学校に行けるようになることが一番いい」が誰にでも当てはまるとも思わないし、だからこそ、学校に戻る支援ではない、自分のペースで、ときにはゆっくり…ときには思いきり!学べる居場所って、社会のどこかにあってほしいなって、学校に行かなかった・行けなかった私たちは、大人になって思うんです。

まとめ

今回取材させていただいたデモクラティックスクールTOIROさんは、豊岡市日高町の江原駅すぐ側にあります。デモクラティックスクールって?実際どんなことするの?まだまだ書ききれなかった部分がたくさんありますが、今回は、関わる大人たちの想いと日々の活動を少し、ご紹介させていただきました。

ひと昔前は、学校に行かない・行けない子が学校以外の場所で学ぶというイメージもありましたが、最近では、あえて公教育以外の学ぶ場を選択するご家庭も増えてきています。学校に行かない子、学校に行けない子、学校じゃない場所で学ぶことを選択する子…どんな選択も尊重して、どんな選択でも、子どもたちひとりひとりが、のびのび学べる社会であってほしいなって思います。

豊岡には、『学校以外の選択肢』が存在します。それは、「好奇心に向かって学び成長する」が教育理念のデモクラティックスクール…TOIROです。

デモクラティックスクールTOIRO

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RINA

旅するように暮らす、子連れ犬連れ転勤族ママ。 転勤先で出会ったおすすめ、飾らない日常など、主にInstagramで発信をしながら、転勤生活を旅のように楽しんでいます♡ 岩手県出身。マルチスピーカー・ライターとして活動中!

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