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日本語発表会~Part.1「前日練習と第1部・発表」

長年、但馬で活動を続けられ、毎年開催されている発表会をご紹介します。
「NPO法人にほんご豊岡あいうえお」主催の「日本語発表会」です。 
第12回の発表会が、2025年11月16日に豊岡劇場(豊劇)で開催されました。
会の様子を2つの記事に分けて、レポートします。
当記事 Part.1では「前日練習と第1部・発表」の様子をお伝えします。

「NPO法人にほんご豊岡あいうえお」とは

外国にルーツを持つ、豊岡やその周辺に住む人々にとって、重要な存在となっているNPO法人です。
「日本語発表会」を定期的に開催されています。
2025年には、これまでの日本語での発表に加えて、演劇も上演されました。
これが演劇「いくつもの言葉を生きる」のパンフレットです。

発表会前日の練習会にて

練習の場から取材をさせて頂くことになり、練習会場へ。
入り口で事務局長の岸田尚子さんが、笑顔で出迎えてくださいました。

会場に入ると
「昔、ある町に遠い国からモンスターがやってきた」という場面の練習中でした。

「クルクルの茶色の髪」「青い目」
「高い鼻」「白い肌」
マイケルさんが言うたびに、後ろに立つ人が1つ、パン!と手を叩く。
それを受け、マイケルさんは苦悩の表情で、しゃがみ込んで行く。
言葉に傷ついていく姿です。

そこで岸田さんから、マイケルさんは自分を「モンスター」「鬼」に例えているのだと、説明を受けました。
彼は自分が日本で、そう見られていると感じた経験があるのかもしれません。
他の物語もそれぞれ心に響き、見学していて涙が出ました。

谷川さんの思い

練習の休憩時間になり、劇の「作・演出」者である谷川翔吾さんにお話しを伺いました。

谷川さんによると
この作品は「ドキュメンタリー演劇」と言い、現実社会で起こった出来事を劇の形式にして、それぞれが役になり、伝えたいことを演じているのだそうです。

この演劇に向けてワークショップを開催して、参加者と共に作ってきたのだそうです。

(このイベントは終了しています)

谷川さんの言葉

「ワークショップを重ねて、参加者の心の中にあるもの、伝えたいことを一緒に形にしてきた」

「演劇やダンスの形をとると、自分の気持ちを表現しやすい」

「体を使うこと、ダンスをするなどは、お互いの気持ちが伝わりやすい」

谷川さんが、演者の伝えたいことを大切にされている様子は、練習でも分かりました。
演者がセリフに詰まった時には
「喋りたいことを、喋ればいい。日本語でも英語でもいい。パーフェクトじゃなくていい。フィーリングで」
と谷川さんが声をかけられていました。

また、言葉が分かりにくい時は他の演者が訳したりと、お互いが協力し、温かい雰囲気で練習が進んで行きました。

そして発表会の当日。
豊劇の大ホールには、たくさんの方々が観覧に訪れていました。

第1部 発表の部「日本語ではなそう」

第1部は、それぞれが日本語を学んだ成果を発表する会です。

自己紹介や出身地のこと、但馬での生活などを、1人ずつステージに立ち、自分の言葉で発表していきます。ビデオレター形式での参加者もありました。

話したい内容が上手くまとめられており、日々の学習の成果が、よく伝わってきました。
プログラムを見ると参加者25名、出身国はそれぞれフィリピン・ベトナム・中国・アメリカ・タイとあります。
様々なルーツを持つ人が、こんなに多く但馬に住んでいることを、私はこの時に初めて意識しました。

普段の生活で、私が全く出会うことがなかった方々が、但馬で福祉・製造・観光の場などで多く働いている。若い人達は、学校に通い学んでいるのです。

日常の生活範囲で暮らしていると、ずっとお互いが知らないまま、過ぎて行くのかもしれない。
今日は、その接点ができた日だと気づきました。

1人1人が発表の中で話された内容は興味深く、母国の食べ物のこと、仕事のこと、家族のことなど、もっとお話しを聞いてみたいと思いました。

発表後、岸田さんより「NPO法人にほんご豊岡あいうえお」の活動報告がありました。
日本語学習の支援だけでなく、1年を通して多くのイベントやセミナーなどを開催されています。
他国より移住された方々にとって、とても頼れる存在であると分かりました。

発表会は休憩をはさみ、第2部へ。
演劇「いくつもの言葉を生きる」の上演が始まります。

~次の記事・日本語発表会~Part.2「第2部・演劇」に続く

◎「NPO法人にほんご豊岡あいうえお 」公式サイト
 https://www.eonet.ne.jp/~aiueo-nihongo/index.html
◎「豊岡劇場」公式サイト
 豊岡劇場 – みんなでつくる、みんなの豊劇

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kokoron

kokoron

お花を育てるのが好きな主婦です。 数年前に10代で脳卒中を発症した息子と、 高齢で車椅子ユーザーになった母と、 骨折後、体調を回復してきた義母のサポートをしています。 そんな毎日の中で、人に助けてもらう有難さを知りました。小さな気づきを発信できたら良いなと思っています。

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