記事一覧 相談窓口一覧

記事一覧

ゆるやかに歩む更年期

はじめまして。
この春からとよニコライターとして仲間入りさせていただきました、たねです。
ちょっとドキドキしていますが、私なりの だんの らしの あわせをお届けしていけたらと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

昨年の秋、ちょうど50歳になりました。
一般的には「更年期」と呼ばれるようなお年ごろですね。
更年期と聞くと、ホットフラッシュや不眠、動悸などなど不調の塊のようなイメージをお持ちの方も多いと思います。私もそうでした。
私の母が今の私と同じ年齢の頃、「更年期障がい」という言葉をよく使っていたなぁと思い出します。

ただ、今のところ私はそういった体の不調をほとんど感じていません。
それはもしかしたら、30代の頃から体を冷やさないように心がけていることも関係しているのかもしれません。

でも、心はというと…
漠然とした不安感に体全体が覆われているような日が長く続きました。
朝、目が覚めると(あ…生きてる)と感じるのです。
生きている喜びというより、また今日が始まってしまう…という体中がゾッとするようなネガティブな感覚です。
感覚なので、はっきりと思うわけではないのですが、不安に襲われるときは体をさすりながら(大丈夫、大丈夫)と自分に言い聞かせてやり過ごしていました。

そんな状態が数カ月続き、過呼吸気味になったり、チック症状が出たりして精神的な危機を感じていた頃、植物療法の本に出会いました。
チムグスイというお店の店主、鈴木七重さんの本です。
チムグスイとは沖縄の言葉で『魂の薬』という意味なのだそうです。
どんな私でも受け入れてもらえるようなチムグスイの植物療法に、随分救われた気持ちになりました。

こちらの本のうち、右の青色の本は豊岡市立図書館の竹野分館で借りることができます。
※著者ご本人に許可をいただいてご紹介しています。

植物療法と言っても難しいことではなくて、これらの本や著者のホームページなどを参考にしながら、ハーブティーを飲んだりアロマオイルを使うお手当てを、自分のペースでゆっくり続けるというもの。
天然の精神安定剤と呼ばれる種類のハーブティーを夜に飲んで眠る日もよくあります。

特に印象的だったのは「更年期の不安感は、朝の太陽の光を浴びてセロトニンを分泌させることが何よりも一番効果的です。『セロ活』おすすめですよ」という著者の鈴木七重さんの言葉でした。
正直、(え?ハーブティーやアロマオイルのお店なのにタダで出来ることを一番おすすめしてくれるの…??それなら私にも続けられるかも…)と思いました。

試しに毎朝(とはいきませんが…)外に出て太陽の光を浴びてみると、確かに少しずつですが朝のゾーーーッとする感覚が減っていきました。
20分ほどのウォーキングがおすすめのようですが、忙しい朝は庭やベランダで数分間過ごすだけでも良いようです。
私はウォーキングをするよりは、庭で過ごすことの方が多いです。
春はスズメやイソヒヨドリのさえずりを聴きながら、草むしりや植え替えをします。

見上げるとイソヒヨドリが電柱の上に。

というと、優雅な朝のようですが、実際は草が伸び放題の小さな庭で、ちょっと苦手な虫たちをビクビク避けながら、どうにかこうにか手入れをしているだけなんですけどね。
4月の終わり頃からは、モッコウバラが満開で、それだけで気持ちも和らぐ時間でした。

更年期に差し掛かってから、自分の身体を大切に労るという感覚を知りました。
ハーブティーやアロマももちろんおすすめですが、漠然とした不安感に戸惑っている方は、朝の『セロ活』を試してみるのも良いと思います。
自然豊かなこの町で、空や山々をほんの少し眺めてみませんか。

いつも元気じゃなくていいよ、いつも笑顔じゃなくていいよと、弱っているときの自分も受け容れていくことで、不安感が少しずつ小さくなっていくような気がしています。

かなしいとき、つらいとき、もちろんうれしいときだって、自分にとって何かお守りのようなものがあるっていいですよ。

 

..................

~事務局からお知らせ~

ページの下部にコメント欄があります。
記事の感想やライターに書いてほしい記事の内容など、お気軽にコメントくださいね!

★非公開での困りごとの相談や、とよニコへの掲載依頼・情報提供などは「お問合わせ」からご連絡ください。事務局より個別にお返事させていただきます。

たね

たね

高校生の娘と一緒に手話を学び中です。胃がんを患う84歳の父を通して、福祉のサポートのありがたさを改めて実感しています。植物療法やグリーフケアを暮らしに取り入れながら、自分をゆるく整える日々を綴っていきたいと思っています。

コメント

この記事へのコメントはありません。

日にちから探す

RETURN TOP