いつ起こるか分からない災害に備えて~段ボールトイレを作ってみよう~
はじめに
令和6年1月1日。楽しいお正月のひとときを襲った能登半島地震…。震度7の大地震と大津波が、一瞬にして人々の命と日常を奪ってしまいました。日が経つとともに分かってきた悲惨な現状…。言葉もありません。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い街の復興をお祈りいたします。
この日私は、家族で伊勢神宮へ初詣に行っていました。…大学受験を控えている三男を竹野の家に残して。お参りを終えてバスで移動中に、携帯に石川県の地震速報が入りました。すぐに三男から「地震きた。びびった。」とLINEがきました。私は、まぁ、石川県だし、豊岡は大丈夫だろうと思っていました。その後続けて「津波注意報でた。」とLINEがきました。すぐに東日本大震災の津波の映像が頭の中を流れました。「ジャンパー着て携帯持って、高いとこに今すぐ逃げて!」と地区の高い所にある避難場所に逃げるように言いました。それから、多くの友達や知人から、「竹野、津波大丈夫⁇」と電話やLINEがジャンジャン鳴り出しました。状況が全く分からない中でも、かなり大変な事になっているのは分かったので、軽くパニックになりました。寒さ対策のジャンパーと連絡手段の携帯以外にも、せっかく家族分作ってある防災グッズの入った「非常持ち出し袋」(両手が使えるようにヘッドライト、この寒い時期に使えるカイロやアルミ温熱シート、簡易トイレ等が入っています)を持って逃げるように伝える余裕は全くありませんでした。
朝6時に家を出てその日の23時に帰宅しましたが、三男の顔を見たら安心して泣きそうでした。家の中も特に落ちたり崩れたりの被害はなく安心しましたが、やっと付けたテレビの映像は悲惨な光景でした。
実は私、2年前に「防災士」の資格を取得しました。防災について勉強したらどんどんハマり、知識が増えるのを楽しみながら勉強しています。
被災された方々の辛さ、悲しさ、大変さは分かるつもりではいますが、現地にも行けず、何もできない自分の無力さが本当に情けないです。
衝撃の新年の幕開けであり、阪神淡路大震災から29年、東日本大震災から13年を迎えるにあたり、みなさんに防災グッズや非常食の準備をしてほしいなぁ〜と思うのですが、分かっていても、いざ揃えるとなると面倒くさいもの…。色々セットになった高いトイレも売っていますが、本当に使うかどうかわからないのに買いたくないわ…という方にオススメ!段ボールでトイレを作ってみませんか?簡単なので紹介したいと思います。
ちなみに今回の被災地では、トイレ不足と水不足がたびたび報道されています。なので、このタイミングでぜひ作って欲しいです!!
段ボールトイレを作ってみよう
準備する物…①同じ銘柄の段ボール2つ(お茶2ℓ 6本入り)②30ℓの黒いポリ袋2枚③ガムテープ④カッター⑤定規⑥ボールペン⑦新聞紙⑧ペットシートや凝固剤など
1つ目の段ボールのフタを内側に折ります。
それを2つ目の段ボールの内側にはめ込みます。グイグイ入れると外側の箱が壊れてしまうので、1つ目の段ボールの角を少し柔らかくして、優しく優しく入れていきます。
スッポリ入ります。
外側の箱のフタをガムテープで内側に閉じます。これで便器が完成です。
カッターで短い方の一辺を残して、4㎝ぐらい内側を「コ」の字型にきります。2つ目の段ボールが重なっているので、分厚く切るのに力がいります。外側は便座のフタにする為、切るだけですが、内側は四角にしてくり抜きます。
段ボールが二重になっているので頑丈ですが、心配な場合はガムテープで補強するといいです。
くり抜いた四角に1枚目のポリ袋をかぶせて、ガムテープで固定します。
2枚目のポリ袋をかぶせて、新聞紙を細かくちぎって入れます。他にも、凝固剤や猫の砂、ペットシート等、吸わせる物なら何でもいいです。
外側の切った短い方の一辺にガムテープを付けて、フタを開けやすくします。これで便座が完成です。
用を足したら、内側の袋を取り出し、空気を抜いて縛ります。密封容器や防臭袋に入れて、消臭して保管します。捨てられる日がきたら燃えるゴミとして捨てます。
使ったからこそ分かる注意点
最近は物価の高騰で、ペットボトルや段ボールが小さくなったり、少しやわいものになってきています。実際に作ってみて、家族みんなで座ってみてください。いざという時の為に、できれば実際にトイレとして使ってみるのがオススメです。女性や子どもさんなら大丈夫だけど、体の大きめな方は他のトイレを考えなくてはなりません。
こんな便利なものもあります。
ちなみにこの簡易トイレの耐荷重は80kg。…あらま!うちの90㎏近いお父さんはアウトです(汗)。
注意書きをよく確認して正しく安全に使いましょう!
トイレとセットで、100均でいいのでポンチョも準備して欲しいです。カッパは体との余裕がないので、ポンチョです。100均ですが、550円で少し丈夫な物があります。半透明や透明ではトイレシーンが透けてしまうので、プライバシーを守る為に濃い色がいいです。ポンチョをガバッとかぶってトイレをする姿を隠します。
ぜひ、「もしも」の時の為に準備してくだいね。
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