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日本語発表会~Part.2「第2部・演劇」

Part.1「前日練習と第1部・発表」の記事に続き、当記事では日本語発表会「第2部・演劇」の様子をお伝えします。

演劇公演「いくつもの言葉を生きる」

前日に練習を見学させて頂いた演劇。
いよいよ、本番です。

演者達は、口々に複数の地名を言いながらステージに上がりました。
交差しながらステージを歩いていきます。

地名は、様々な言語で聞こえてきました。
上演言語は日本語だけではありません。
それぞれが様々なルーツを持ち、生きてきた場所が1つでは無いこと、色々な国や町を行き来して、今があることが伝わってきました。
その姿が皆、堂々として格好良く、とても魅力的に感じました。

舞台上では、1人ずつ中心となって、思いを表現。それらを繋いで行く形で、物語は展開して行きます。

まずピーターさんの日常が表現されました。
他の演者がエアコンの風を体で表現したり、テレビの中の人を演じます。コミカルな演技に観客から笑いが起きました。
最後にピーターさんが日本語で、母国のこと、今住んでいる場所の良さを語りました。

次はジャスミンさんとジュリさんが肝試しに行き、SNS投稿の写真を撮る場面に。
シュンジさんとのセリフは複数の言語が混ざり合います。

動くマネキンに囲まれる非現実を体験、また現実に戻り、学生の朝の様子を語りました。

マイケルさんが中心に立ち、舞台の雰囲気は一変。
辛い心が伝わってくるようです。
しかし、倒れてしまったマイケルさんに寄り添う友人の姿に、ホッとした気持ちになりました。
マイケルさんは、日本の文化に戸惑った経験や「タマシイ」という日本語を知り大切にしていることを語りました。

ジャスミンさんとジュリさんの
「私たちは鬼なの?」
「いいえ地球人」
というセリフは、とても印象的でした。

次に舞台中心に立ったハナさんは生まれ育った国から豊岡に引っ越した時のことや、今の気持ちを日本語で表現しました。
小さい頃から勉強してきた漢字を紙に書き、順に掲げて、語る姿。

『 花 』
  「この漢字は私の名前です」

辛いこと、楽しいこと。
たくさんのことを経験し、今は豊岡で前向きに頑張っている姿が、その語りから伝わってきました。

場面は変わり
マリカさんが舞台の中心で語り始めました。
英語での語りは、聞いていて、とても心地良かったです。
生まれ育った家のこと、豊岡で暮らしている現在のことなどを自分の言葉で語る姿には、繊細さと強さを感じました。

家に次々と友人が訪ねて来る場面。
エアコンの風を演じたアイナさん、マナミさんもやって来ました。

友人を家族に紹介し、お互いの様子や対応に、ちょっと戸惑ったり皆んなで笑ったり。
マリカさんは普段、こんな風に周りの人に心を配り、生活しているのだろうなと思いました。

さて舞台はいよいよ終盤に。
皆んなが楽しく会話する場面となりました。

ケーキのロウソクを消す前に、1人ずつ自分の願いを話します。
最後は、マリカさんとハナさんによる英語と日本語での
「ここにいるみんなの幸せを願います」
という、思いを込めた言葉で締めくくられました。
観客席からは大きな拍手が沸き起こりました。

演技を終え、演者の皆さんは晴れやかな表情に。
関係者の方々、特に谷川さん、岸田さんへの感謝を表された場面は、見ていてとても温かい気持ちになりました。

終演後

会が終わり豊劇の外に出ると、知人と会いました。離れた席にいたそうです。

「良い会でしたね」
「演劇が、日本語だけでなく、他の言語も自然に混ざっていたのが、かえって良かった」
「もっと普段、交流の場があれば良いのにね」

と知人が話し、私も同じように感じていました。

英語のセリフで、私には聞き取れない箇所がありました。
初めて聞く国の言語もありました。
でも顔の表情や、体の動きの表現がそれを補ってくれました。
セリフが気持ち良く、自然に受け入れられたことは、不思議な体験をしたように思えました。

言葉と文化を分かり合えたら

「言葉」は他者とコミュニケーションを取るための重要な役割を持っています。
例えば自分が外国に暮らすとしたら、どんな困り事があるだろうかと想像してみました。

「言葉の壁」というけれど、「文化や習慣の壁」もあるのでは?
助けてくれる人はいるのだろうか?

と、不安になりました。

様々なルーツを持つ人々が、今、縁あって但馬各地で暮らしています。
不安な事もたくさんあるでしょうが、立ち止まらずに生活を続けて行くには、日々大きな努力をされているのだろうと思います。

お互いの言葉や文化を知り、分かり合うことができたら、誰かの不安な気持ちも取り除けるかもしれない。
お互いに新しい発見があるかもしれない。

それぞれのルーツにこだわらず、隔たりなく交流出来る場所や時間が増えてほしいと思います。
そのような場所に多くの人が参加することが日常となれば、きっとみんなの心が豊かに、幸せになっていくだろうと思っています。
「日本語発表会」の催しは、私に色々なことを気づかせてくれました。

今年度の「第13回日本語発表会」は
2026年11月に開催される予定です。

ぜひ皆さんに発表をご覧いただき、多くの方々にこの活動を深く知っていただきたいです。
さらに新しい繋がりが生まれていくことを願っています。 

◎「NPO法人にほんご豊岡あいうえお 」公式サイト
 https://www.eonet.ne.jp/~aiueo-nihongo/index.html
◎「豊岡劇場」公式サイト
 豊岡劇場 – みんなでつくる、みんなの豊劇

 

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kokoron

kokoron

お花を育てるのが好きな主婦です。 数年前に10代で脳卒中を発症した息子と、 高齢で車椅子ユーザーになった母と、 骨折後、体調を回復してきた義母のサポートをしています。 そんな毎日の中で、人に助けてもらう有難さを知りました。小さな気づきを発信できたら良いなと思っています。

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