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叔母と城崎~但東町へ 母と一緒に

昨年12月の初め
但馬に初雪が降る1週間前のこと。

長岡京市に住む叔母家族が
1年ぶりに豊岡に来てくれました。
叔母は、私の母の妹です。
今回も息子さん2人が、ご両親を車に乗せ、但馬を巡るという旅でした。
2泊3日の旅行です。

1日目 床瀬~佐津~城崎温泉へ

叔母達は竹野町床瀬でお蕎麦を食べ、香美町に到着。私は佐津で待ち合わせ再会しました。
一緒にお墓参りをしてから城崎の旅館にチェックイン。
私も、叔母を外湯にお連れするために、部屋に入らせて頂きました。

ひと休みしてから旅館近くの「地蔵湯」へ。
叔母と私と長男さん。
3人で温泉街を歩くのは初めてで、叔母もワクワク喜んでいる様子でした。


「地蔵湯」に着き、椅子の方に案内しようとしたら、叔母が入り口の段差に座ってしまい、立ち上がれなくなりました。
あ、しまった、どうしようと思った途端、近くにいたお客さん2人が、さっと手助けしてくださいました。
そして椅子に座り直せました。
とてもありがたく、嬉しい出来事でした。

叔母をサポートして温泉に入るのは2度目なので、大丈夫。湯船に入る所に手すりもありました。
「良いお湯だね〜」2人でゆっくり入ることが出来ました。

2日目 母と叔母の再会に向けて

叔母たちは、旅館をチェックアクト後、ドライブに出かけて行きました。
私はその間に次の準備を。

今回、私には大きな目標がありました。
母と叔母が泊まりで再会することです。姉妹が会うのは、1年ぶりになります。

前回は当時空き家だった実家で会い、母は泊まらずに住宅に帰りました。
もっと話がしたそうで、それが心残りでした。
実家は段差が多く、車椅子の母には泊まるのが難しい環境だったのです。

計画の段階で叔父から宿の相談を受けていた私は、但東町の「ホテルシルク温泉やまびこ」が良いのでは?と返事をしていました。

 ホテルシルク温泉やまびこ公式Webサイト https://silk-yamabiko.co.jp

公式Webサイトと旅行予約サイトで部屋を見てみると
「ユニバーサルツイン」の部屋がありました。施設全体も車椅子に対応しているようです。
これなら母も泊まれる!
叔母家族が宿泊予約したのを聞き、私もこの部屋を予約しました。
母にあまり早く伝えると、何かと心配するので、2日前に「ホテルに一緒に泊まるよ」と伝えました。

さて話は戻り…。
当日、母を但東町へ連れて行くのには、色々と準備が必要です。
久しぶりの外泊で、何を持って行くか迷う母。
「ユニバーサルツイン」の部屋にはお風呂がありますが、慣れた住宅のお風呂でいつも通り、ヘルパーさんにシャワー浴をしてもらいました。

ひと息ついてから、さぁ出発。
但東町まで円山川の河岸の景色や、周りの風景を見ながらのドライブ。
旅行気分です。

但東町「シルク温泉」へ到着


少し暗くなる頃、宿に着きチェックイン。
ロビーに近づくと、丸いテーブルに集まっている人達が見えました。
「姉ちゃん!」と呼ぶ叔母の声がして、その周りに、みんなの笑顔がありました。
すぐに打ち解ける母と叔母、1年ぶりの姉妹の再会です。
母を連れて来れて本当に良かったと思えた嬉しい光景でした。


夕食は、会場で一緒のテーブルに準備して頂きました。
クリスマスのリースも飾られ、ライティングされた素敵な会場でした。
綺麗で美味しい料理。品数もたくさん。
「きっと、あまり食べられない」と言っていた母も、とてもたくさん食べられました。
昔の写真をコピーして叔母にプレゼント。その写真を見ながら、会話も弾みました。
楽しい時間を、ゆっくり過ごさせてもらえました。


夕食後、部屋に長男さんが来てくれて、母が小さい頃住んでいた京都の話をしました。

部屋は広いので、車椅子で介助しても余裕で動けます。トイレも手すりがあります。私が少し手を貸せば、困る事なく過ごせました。
夜、母も落ち着いて眠る事ができました。

叔母は疲れてしまい、温泉には一緒に行けませんでした。
私1人で「シルク温泉」にゆっくり浸かりました。いつも日帰りで来ている温泉、今日は時間を気にせず何度も入れることが嬉しいなぁ…と。


3日目 笑顔で出発の時

翌日の朝、また地元の食材がいっぱいの美味しい朝食をいただきました。
チェックアウト後も、ロビーでコーヒーを飲みながら、
姉妹はお互いに「年齢より若いねぇ。変われへんなぁ。美人だなぁ」と誉めあって。
笑顔、笑顔。


こうして楽しい時間はあっという間に過ぎて行き…
いよいよ出発の時間。

初冬の但東町の空は晴れて気持ちがよく、車椅子の母も駐車場に出て、お見送り。
玄関でも、たくさん写真を撮りました。


「気をつけて〜元気でね〜」
車が見えなくなるまで見送って、それからまた売店へ。
昨夜の食前酒「どぶろく」など但馬の名産品を買って、私達も帰ることに。

お天気が良く、山々の景色も綺麗で
最高のドライブ日和でした。
出石の城下町を通り、母が見たい懐かしい場所を周り、たくさん寄り道をしてから住宅に帰りました。

車椅子で、泊りのお出かけ。
その日まで、母の体調は大丈夫か?うまくいくかな
と心配もしたけれど。
とても心に残る旅行になりました。


地元を旅する良さを実感

遠くに行かなくても、豊岡市の中で、こんなに良い旅行ができるなんて。
穏やかな笑顔で接客されていた「シルク温泉やまびこ」の方、美味しい料理を作ってくださった方、関わってくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
母と叔母がゆっくり再会でき、母と私とで泊まりの旅行をしたかった…という願いが叶いました。
ありがとうございました。

但馬に住んでいると
近すぎるから、豊岡市内で泊まりはちょっと…と思うかもしれません。
でも、近いからこそ、のんびり、ゆっくりできる良さがあります。
ご高齢でも、障がいがあっても、健康に少し不安があっても、小旅行が楽しめますよ。
但馬の良さを再認識し、新しい発見もきっとあるはずです。
皆さんも、ぜひ地元、但馬の旅へ。

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kokoron

kokoron

お花を育てるのが好きな主婦です。 数年前に10代で脳卒中を発症した息子と、 高齢で車椅子ユーザーになった母と、 骨折後、体調を回復してきた義母のサポートをしています。 そんな毎日の中で、人に助けてもらう有難さを知りました。小さな気づきを発信できたら良いなと思っています。

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