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続:ボクらの町づくり ごちゃまぜ座談会③~「カオスと共に生きるはっぴーの家の日常」

続編③では、今、新長田で起きていること、コミュニティと町づくりについてお伝えします。

前回の記事:続:ボクらの町づくり ごちゃまぜ座談会②~「カオスと共に生きるはっぴーの家の日常

新長田の町

はっぴーの家のある神戸市新長田地区は、阪神大震災で大きな被害を受けた町。もともとマイナスイメージのある町だとのこと。
震災後の行政による再開発も失敗に終わり、人が集まらなかった事実は、報道で私も知っていたくらいでした。

それが今、移住する人が増え、周りでベビーラッシュも起きているそうです。
「下町芸術祭」が開催され、アーティストを招へいしたところ、更に色々な若者が関わり出してきたという新長田。


首藤さん
「小さなコミュニティーを作ると、どんなところでも変わるんだよという話しです」
「プロセスの段階から人を巻き込むこと」
「1人のプロより100人の素人」

はっぴーの家の建設前から、地域住民の希望を聞く為にワークショップを開催し、1年半で150人程の意見を聞き、事業計画を作った。SNSで「はっぴーろっけん出航式」のイベントページを作り告知したところ、オープン時には、全国から400人の人が集まった。これは、たぶんプロセスの段階から人を巻き込んだから。
コミュニティづくりのノウハウの1つで、何にでも使えるとの話しでした。


人が集まってくる秘訣

コミュニティに人が集まってきても、そこに面白さや魅力が無いと人は定着せず、繋がりは広がっていかないと考えられます。どうしたら良いのか。その答えは、首藤さんの言葉の中にありました。

首藤さんが、座談会の1部で最後に語られた言葉。
多様な人が活きるコミュニティとは
「何でアイツは、こうやねんから何がアイツをやる気にさせる、いいふうに見せられるんやろという視点に変えて行くと、うまくいくんじゃないか」
人が人に対する時に批判的な見方ではなく、相手にとって良い方法、幸せになる方法が何かあるんじゃないかとプラス思考で考える。
コミュニティの存続に、とても大切なことだと思いました。

そし2部クロストークの最後には
「絶対にブレない自分たちの価値観と環境を作っておく」
そうすると何か来ても、絶対的に環境が勝ち、大丈夫だということが語られました。


はっぴーの家に人が集まって来る理由が、分かってきました。

首藤さんをはじめ、運営に関わっている方々がブレない信念を持ち、前向き思考で、みんなが幸せになる方法を考え続けていること。
緒に行動したいと、人が集まってくるはずのコミュニティだと思いました。
私も話しを聞くだけでなく、実際に行ってみたくなりました。

豊岡が変わる可能性

但馬には私の知る限り、これほどのコミュニティはまだ存在していません。
「周りから見たら、羨ましい町」と言われる豊岡で、このような繋がりのあるコミュニティが動き出すことを願いたいです。

2部クロストークで参加者から
「地元住民は、誰かがしてくれるなら手伝うと言う方が多く、代表になるのを敬遠される。人が出てきやすい理由は何か」という主旨の質問がありました。

首藤さん
「なんかするんやったら手伝うわって言う人が、いっぱいいる状況って、実はめちゃくちゃ恵まれている。そっちのほうが難しかったりする。やっぱり豊岡は強いと思いました」
「何か誰かが、やりたいなと言う人がある時に、みんなで盛り上げる。『うまくいったね』となったら、次の人もやりやすくなる」
「盛り上げる側が、いかにやるか。1回生まれたら続いて行くんで」

座談会で語られ、とても印象的だった言葉「弱みこそ 強みである」「トラブルは お題だ」
それが実際に活かされている発想だと思いました。
但馬人の気質と言われる事も、プラスにとらえると「強み」になる。そういう発想の基盤ができれば、町づくりも良い方向に進んで行くと思い、希望が持てました。


「弱みを強みに」できるようにまずは今、自分と繋がっている人と私自身が、どうしたらハッピーになれるのかを、一緒に楽しみながら考え行動して行きたいなと思いました。

座談会からの帰り道。
「器の大きい人」という言葉が頭に浮かびました。意味は、「人としての度量が広い。能力が十分に備わっている」ということ。
まさしく首藤さんを表す言葉だなぁと思い、「いい話はやめときます」と何度も言われたけれど、面白くて、いい話ばかりだった座談会の夜が終わりました。

主催 「一般社団法人 INCREW」
 INCREWインクルー|兵庫県北部但馬地方でインクルーシブな活動拠点を。 (beincrew.com)
会場 「とゞ兵」
 とゞ兵 | Reviving a historical architecture. (todohyo.com)

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kokoron

お花を育てるのが好きな主婦です。 数年前に10代で脳卒中を発症した息子と、 高齢で車椅子ユーザーになった母と、 骨折後、体調を回復してきた義母のサポートをしています。 そんな毎日の中で、人に助けてもらう有難さを知りました。小さな気づきを発信できたら良いなと思っています。

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