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「ふくし」を知る・考える

リラックスできる? ブラウン•ノイズ

「脳をクリアにしたい」と、よく思う。

失われた30年と言われたものの、ある意味でゆったりと安定していた平成の時代。
ところが今や、驚くほどのスピードで変化を余儀なくされる。
お客様のために、そして働くスタッフのために、色々と考えないと会社経営ができない。
人材募集、人材育成、働き方改革、デジタルトランスフォーメーション、有休取得推進、BCP、インボイス、電子帳簿保存法…
会社だけではない、家族のこと、友人のこと、地域のこと、日本という国のこと、国際的な紛争や環境や教育や医療や歴史や…気になること、学ぶべきことは枚挙に暇がない。

そういう話をすると、子どもの頃から、「考えすぎじゃないの?」とよく言われた。
そんな時は「考えてなさすぎじゃないの?」と反抗的に返していた。
逆に、がんばって意図的に直感で動くと、「もう少し考えろ!」「考えてから動け!」と注意を受ける。
当時は、どうもいい感じのバランスが分からなかった。
そのうち、考えることはやめられないが、行動し続けるということを繰り返すうちに、何かやりながら、複数のことを考えられるようになった。

取引先と納品スケジュールの話をしている最中でも頭の中で 『今晩の祝賀会の流れを整理』したり、『風のないこんな晴れの日にテニスをしたら楽しいのかなぁ(1度もやったことがないのに)』と考えたり、『あと10分後に退出しないと次の会議に間に合わないけど話のコシを降りたくないなぁ』と悩んだりしている。

友人との楽しい会話は別だが、仕事など処理すればよい話などは、対峙している人との会話の要点しか聞き取っていないので、たまに「聞いてます?」とか「失礼だろ!」と戒められることもあった。
マルチタスク機能と誇っていいのか、集中力散漫と反省すればよいのか。

そんな中、ある本に出会った。イーサン•クロスの著した『Chatter 頭の中のひとりごとをコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』だ。
実際に言葉を口にしてはいないが、僕たちは頭の中で相当数の会話をしている。
その独り言をチャッターというらしい。
演劇の世界で「あなたなんか…嫌いよ!」というセリフの裏側にある
『本当は好きだよ』というフレーズが雰囲気として感じ取れるインナーモノローグのようなものだ。

本に載ってた26の方法は、僕には合ってなかったので、チャッターを遮断できる方法を自分なりに考えてみた。
結論としては没入感ですね。

①ギターを弾いて、「音」に集中したり、自由に音を鳴らして別世界に飛んでみる。

②ストーリーの面白い物語や、映画に没頭する。

③筋トレなどの集中しないと怪我をするようなことをする。

④酒を呑んで酩酊する。

⑤集中できる音楽、ノれる、邪魔しないみたいな音楽を聴く。

やはり音楽が一番実用的で、学生の時から、勉強したり、本を読んだり、眠ったりする際に、最適な音楽は何だろう?と試行錯誤してきた。

Windows95の起動音をつくったブライアン•イーノの提唱するアンビエントミュージック(環境音楽)を聴く。とても受動的にきくことができる。

環境音楽とは、静かで落ち着いていて、特定の場所や空間の雰囲気に馴染むような音楽と言われています。日本の環境音楽で高名な吉村弘の曲もよく聴いています。

環境音楽的な歴史を遡ると音楽界の異端児と呼ばれたフランスのエリック•サティという人の「家具の音楽」というものがあった。
聞かせる曲ではなく、周囲の音と混じり合っていい雰囲気をつくれる音楽。
しかし僕的には、1920年頃作られたのでピアノ中心だからどうしても気になってしまう。
結局、Radioheadの「OK Computer」が全てにおいてしっくりと判明し(理由はわからない)意図的によく流していた。
ところが2023年末にADHDのコミュニティで流行ったり、TikTokでバズっていた『ブラウン•ノイズ』なるものを知った。

「なんじゃそれ?」

ブラウン・ノイズは音楽というより一定の周波数の『音』で、聞くと、「よく眠れる」「集中力を高められる」「ストレスが和らぐ」と言われている。

例えるなら

荒野に響く風の音。

砂漠に吹く風の音。

に近い。
周波数的に低音が強い。
これを聴いてみると実に心地が良い。
胸がスッとするというか、変な音なのだけれど集中できるというか。
雨の音を聞きながら勉強すると、逆に余計な音が聞こえなくて没頭できる感覚だ。

他にも一定の周波数のホワイト•ノイズ(僕はうるさくて全然ダメだった)や、高い音をカットしたピンク•ノイズ、グリーンやブルーもあるらしい。
ただ科学的なエビデンスはちょっぴりしか無いみたいなので、実際に試して自分で判断してください(笑)。

ここ数年を、内省してみると、

時代に置いてきぼりを喰らわないように、この情報社会の中で、少し神経過敏になってるのかもしれないなとも感じた。


神鍋山に登って、焚き火でもしながら、ぼ〜っとしてたいなと思う。

向かいの窓から都会の風景が流れている。
僕はこの文章を山手線の中で携帯に打ち込んでいる。
最新のイヤホンで、ブラウン•ノイズを聞きながら。

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福祉のサカモト

豊岡市内で会社を経営してます。 今44歳です。 三女の父です。(ライター活動期間:2022.3.15~2024.3.31)

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コメント

    • やまおちゃん
    • 2024.03.23

    よく分かります。私はマルチタスクではないので、出来るだけ今に集中するようにしています。音楽を聴きながら処理をすることも多いのですが、クラシックやオーケストラのような非日常的な音楽の方がなぜか集中できますね。

      • 福祉のサカモト
      • 2024.03.25

      シングルタスクプレイヤーは多いイメージですね! マルチタスクに失敗すると、キャパオーバーになって全部が中途半端になり、生産性が下がってしまいます。マルチに向いてる人って少ないと思いますが、業種や役職によるものですかねぇ・・・

    • iko
    • 2024.03.23

    マぼーっとする時間が欲しいっすね。。農作業に没頭するのも良いと聞いたことがあります。

      • 福祉のサカモト
      • 2024.03.25

      流行りの「没入感」ですかね。イマーシブ+〇〇 が今後キそうですね!

    • ふじた
    • 2024.03.23

    気が付けば「OK Computer」を聴いてしまうの分かります!何かの作業する時に何故か集中できてしまうアルバム。何かをしてても捗る一方で、我に返るとThom Yorkeの声が耳に入ってくる。この絶妙なバランスが僕は好きです。

      • 福祉のサカモト
      • 2024.03.25

      ふじた さんもトム・ヨーク好きなんですね! ジョン・フルシアンテも好きです!

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