三男が生まれて14年間気付かなかった事
こんな可愛い包みに入ったチョコレート、見た事ありますか?我が家は贈り物やいただき物で、よく手に取ります。
なんかオカシイ…もしかして、色が見えてないのか…⁇
三男が中学3年生の時の話ですが、いただき物のこのチョコを食べるのに、個包装を開いてみては「ま!これ抹茶!いらん!」と言うので、「黄緑は抹茶が入っとるで、ピンクの食べたら?」って言っても、何度も抹茶を開いては怒っていました。
子どもの頃、学校の眼科検診で、いろんな色の丸い点でできた数字や動物を答える検査をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?今の子ども達は、学校でこの検査をしないのです(著作権の関係でこちらでご紹介することができないのですが…気になる方は「色覚検査」でネット検索してみてください)。
すぐに学校の保健の先生に相談にいきました。すると、眼科を受診するように言われ、すぐに受診しました。番号を取ってから時間があったので、商業施設で時間をつぶそうと思い、服屋さんに入りました。深緑色のTシャツがあったので「これ何色?」と聞くと「黒」という答えが返ってきました。すごく不安になりながら眼科に戻り、そして出た結果がこれでした。
「先天赤緑色覚異常(2型)程度・中程度」
…ショックでした。受診結果を保健の先生に伝えると、先生が「今まで気付がずに、本当にすいません。この先の進路で、もしかしたらパイロットにはなれないかもしれません」と謝られました。「いやいや、先生、パイロットを目ざそうと思った事もないですし、私なんか、14年間この子の母親をしていたのに、気が付きませんでした」
進路を決める前に気付いたのは不幸中の幸いで、世の中の、本気でパイロットを目ざして頑張って勉強してきた子どもさんが、最後の眼科検診で不合格になる事例もあるそうで、この色覚検査を復活させないと!と文部科学省などで言われているそうです。
色覚異常は、他の大多数の人とは色が異なって見えてしまう・感じてしまう状態のことをいいます。
色覚異常と進路 …色覚により就業制限の可能性がある職業として、信号灯を見誤ると危険に直結する交通・運輸関係(列車・飛行機・船など)の操縦士や警察官などがあげられています(※地域により制限内容が異なる場合あり)。
(参考:冊子「色覚異常を正しく理解するために」)
たまたまうちの三男は、これらの職業に就きたい希望はありませんでした。でも、もし信号の色が識別できなかったら、車の運転免許すら取れないかもしれません。
専用のメガネもあるそうですが、三男は「メガネは嫌だ、このままこの目で生きていく!」と言います。だったらこの先、絵を描いたり、色を聞かれて、違う答えを言った時、「自分は多くの人とは違う色の見え方をしている」という事を伝えて生きていかないといけない事を伝えました。本人はこれで納得しています。
遊び半分でいいです。子どもさんや家族に「これ何が見える?」ってスマホで検索した画像を出して、どのように見えているか確認してあげてください。
もし見え方が多くの人と違うと分かった場合、その「見え方」との付き合い方を、少しでも早く知り、考える機会ができると思います。
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