おじいちゃん在宅介護 1回目のお別れの時 ~前編~
いつまで続くんやろと思いながらの在宅介護。少しは休んだ気持ちになりたいなと思う日々。
そんな中 おじいちゃんとの1回目のお別れの時は突然やってきた。
我が家のおじいちゃん。
おばあちゃんに先立たれて7年目の夏。要介護4(介護度だけ見ればいつでも施設に入る事が出来るはずだが)。
思い返せば 我が家のおじいちゃん 息子の嫁から見ても人付き合いは苦手だったかな。
京都の山里から養子に入られ 慣れない自営業に付かれる。戦争後の景気上向きの時代に朝から晩まで働かれ その一徹な真面目さゆえ家族の今の生活がある。
趣味は畑。野菜を作りご近所に作った物をお裾分け。とにかくおばあちゃんとドライブに行き 京都の山里を思い出す但馬の自然をこよなく愛された。
そしてあっと言う間の長い時が経ち 介護が始まった。おばあちゃんに先立たれ 介護の負担が私一人に重くのしかかる。息子の嫁という立場もあり 平常心を保ち 体力と精神と人道主義との戦いの始まりでもある。一刻一刻時間が過ぎていくのを待っている様な。
介護は人の為?自分の為?将来の為?今の為?答えはあるの?
平常心が壊れそうになると 何かとケアマネさんに矛先を向けてしまう。今思えば慣れておられるとは言え 本当に「ごめんなさい」の言葉しか出てこない。落ち着いて考えれば 介護者一人と家族の為に沢山の専門職の方々を繋げて下さる方なのに。
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はじめまして。
とある特養に勤めています。
心中お察しします。
家族の事情は多岐にわたり
ますが、どんなに施設職員
がその方に関わっていても、
面会でのほころんだ表情から
家族さんにはかなわないと
感心するところです。
要するに、介護という
今でもその時にならないと
現実味が湧きにくい状況が
わかってるようでわかりにくい。
行政が、個人がというレベル
では収まらない問題をこれから
考えていく必要があると感じます。