グレーな息子の入学までの道のり③
親子にとって「小学校入学」は、大きなライフイベントの一つであり、長い学校生活のスタートです。
我が家の次男坊ひろくんも、2024年4月に小学校へ入学しました。
しかし、入学までの道のりは沢山の方に支えてもらい、応援してもらって進むことができました。
これは、そんな私たち親子の歩みです。
前回の記事はこちら:「グレーな息子の入学までの道のり②」
5歳児発達相談、その後
発達相談医(小児科の先生)の診察を終え、ひろくんとは別室で心理士さん、私、幼稚園の担任の先生と振り返りをしました。
オムツがないと排便が出来ないひろくんに対して『少しずつ成功体験を積んでいく』とは具体的にどうしたら良いのか。
家庭でこれまで試してみたこと、ひろくんの様子等を話し
「紙パンツ(オムツ)を切ってみて、便が下に落ちる感覚に慣れること」
を試してみることになりました。
なるほど!
心理士さんからの目から鱗なアイディアを聞いて
「まだまだ出来ることはあるんだ!」と、希望が見えたようでした。
ただし本人が抵抗を見せたら無理強いはせず、少しずつ、少しずつ。焦らず見守りましょう。
と、ひろくんの気持ち(ペース)を優先して様子を見ていくこととなりました。
私や家族だけでは出なかったアイデア。
「一緒に考えよう」と言っていただける安心感。
様々な視点からこの子との向き合い方をサポートしてもらっている事を実感しました。
発達検査
5歳児発達相談の延長で、発達検査も希望で受けさせていただくことができます。
『発達検査』と聞くと「発達障がいを見つける検査?」と思われる方もあるかもしれませんが、心理士さんに依頼できる発達検査は子どもの心身の発達度合いを調べる検査であり、言わば「子どもの得意・苦手を知るツール」です。
今回の5歳児発達相談を受け「ひろくんの得意・苦手をちゃんと知りたい」と思い、ひろくんに検査を受けてもらうことにしました。
ひろくんが受けた検査は「新版K式発達検査」というもので、一見ただの会話やミニゲームで遊んでいるようでしたが、心理士さんによるちゃんとした検査です。
最初は緊張していたひろくんも、途中からただただゲームを楽しんでいました(笑)
「新版K式発達検査」では「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3領域について評価され、それぞれの「発達指数」と「発達年齢」を知ることができます。
「姿勢・運動」面では身体の動かし方について。
「認知・適応」面では形を把握したり物を操作したりする力について。
「言語・社会」面では言葉で理解したり、表現したりする力について調べられます。
「発達年齢」とは、発達の状態がどのくらいの年齢に相当するかを示した数字で、それを実年齢で割り100を掛けた数値が「発達指数」となります。が、数字はあくまでも目安で、その子の得意なこと・苦手なことを知るための参考として結果を見せていただきました。
5歳児発達相談・発達検査を終えて
ひろくんの場合、言われていることをとてもよく分かっている面と、自分の気持ちの伝え方や表現(言語等)が苦手なことがわかりました。
きっとひろくん自身、言われていることも本当はどうした方が良いってこともよくわかっているんだけど、表現できないもやもやがあって、自分でもどうしたらいいのか分からないのかもしれないな…と感じました。
それを知ったら「この子はこの子なりに、本当によく頑張っているんだな」と、愛おしさと申し訳なさが溢れてきました。
結果、私は発達相談を利用してよかったと思っています。
ひろくんの得意・苦手を知ることが出来て、この子の感じていることに対してこれまで以上に想いを巡らすことが出来るようになったと感じています。
そしてなにより、幼稚園の先生とも同じ心でひろくんと関わっていけること。
心理士さんとも繋がることが出来て、ひろくんの成長を見守るサポーターが増えたことが心強くて、とても有り難いことでした。
グレーな息子の入学までの道のり④につづく
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